野村貿易グループは、持続可能な社会実現の為、ESG経営(の実践)を長期的なありたい姿としています。
また、『野村貿易グループコンプライアンス行動規範』を定め、人権の尊重、地球環境への配慮などを謳い、役職員はこの規範に沿った取り組みを行っています。
加えて、社員の働く環境の整備などを通じた、社会課題の解決にも取り組んでいます。
野村貿易グループは、SDGsに賛同し、その達成に貢献します
「世界と世代を繋ぐ商社として、豊かな未来と人々の幸福に貢献します。」を経営理念として掲げています。これは、SDGsの目的である持続可能な社会の実現と一致しており、当社は経営理念のもとに行う事業活動を通じて、SDGsの推進と達成に貢献します。
バイオマスプラスチック拡販への取り組み
「TEXa」(マレーシアTexchem Polymers社製)は、非可食農業廃棄物(籾殻、パーム、椰子空果房)の有効利用と、石化由来プラスチックの使用量削減を企図したバイオマスプラスチックです。
主成分の51%に農業廃棄物を用い、従来の100%石化由来プラスチックと比べ温室効果ガス排出量を33%削減できる環境配慮型プラスチックとして、パレット等の運送資材、外食カトラリー、ホテルアメニティ等の使い捨てプラスチック製品への用途展開を行っております。プラスチックが持つ素材としての有用性の高さと、環境負荷低減を両立させる現実解として、バイオマスプラスチック「TEXa」の拡販に注力しています。
小型工作機械販売を通じた環境負荷低減への貢献
当社が販売する小型工作機械は、全ての産業に関わるマザーマシンとして、世界の「ものづくり」におけるイノベーションや生産性の向上に貢献しています。また、持続的な価値の提供として、従来の大型工作機械で製造していた領域を小型工作機械で製造できる様に置き換えを推進していくことで、顧客の製造工場から排出されるCO2の抑制につながっています。
この活動を通じて環境負荷の低減・脱炭素社会の実現への貢献を目指しています。
ユニフォーム回収、資源化への取り組み
当社では、海外事業子会社として自社縫製工場(*1)を有しています。SDGs目標である【作る責任、使う責任】を主眼におき、本来廃棄されるはずの不要になったユニフォームを回収し、『資源』として有効活用する事でサーキュラーエコノミーの創出、環境への負荷低減への貢献を目指し、当社顧客とともに環境課題解決に取り組んでいます。
(*1) Nomura Fotranco Co., Ltd. 及び Nomura Thanh Hoa Garment Co., Ltd.
海洋プラスチックごみ削減への取り組み
東南アジアの沿岸地域より回収したペットボトルで生産した再生ポリエステルを扱うことで海洋プラスチックごみの削減とCO2排出量削減に努めています。
この取り組みは当社が代理店であるポリエステルメーカーのADVANSA社と海洋プラスチックごみを回収するPlastic Bank社とのパートナーシップで生まれた再生ポリエステルの販売活動を通じて、所得の少ない沿岸地域の回収者に適正な対価を支払うことで地域社会へ貢献し、不平等の是正も目指しています。
完全放牧牛肉の販売を通じた土壌保全への貢献
畜産立国であるニュージーランドは国土の約4割が放牧地で、牛の牧草肥育に適した環境です。その恵まれた自然環境下で牛たちは放牧により、良質で栄養価の高い牧草を与え育てられています。また、生産者は肥育環境の維持の為の土壌保全にも取り組んでいます。当社が取り扱う牛肉は、成長ホルモンや予防目的の抗生物質の投与を必要とせず(*2)、広大な牧場でストレスフリーで育てられた牛から生産され、アニマルウェルフェアの観点からも大切に育てられています。
これらの恵まれた自然環境下で育まれた牛肉は、脂肪分が少なく、良質なたんぱく質が豊富に含まれています。
この完全放牧牛肉の日本の顧客への販売活動を通じて、消費者の健康、同生産者の推奨する土壌保全の取り組みに貢献しています。
(*2) 病気の治癒目的で使用される事はありますが、休薬期間を経て、牛肉への残留が無い事が確認されてから生産されます。
MSC認証魚の取り扱いを通じた水産資源の保全
自然環境や資源の保護に配慮した持続可能な漁業に対する認証プログラムであるMSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)の認証を受けています。MSC認証は、資源管理や環境保全に関する基準を満たしている漁業と、その漁業で漁獲された水産物を適切に管理する企業のみに認められるものです。当社では、加工・流通事業者が対象の「CoC認証」を取得し、サーモン、スケソウダラ、天然海老など、認証を得ている水産物の積極的な利用を目指しています。
カカオ栽培を通じた循環型事業構築への取り組み
東南アジアのカカオ農園に対し、メーカー各社と協業し栽培方法の指導を行っています。現在栽培を行っている農園は、カカオ栽培に適さない土地でしたが、土壌改良を行い開墾した土地で、極力農薬を使用しない栽培方法を用いる事で、持続可能な農業への取り組みを行っています。これにより、現地農家の収入確保にも貢献しています。
加えて、カカオ豆が加工される際に産出される残渣の有効活用による廃棄物の削減を目指し、循環型事業の構築への取り組みを行っています。
満期胎盤の有効活用による廃棄物削減への取り組み
馬・豚の出産時に産出される満期胎盤(プラセンタ)を有効活用しています。胎盤は通常廃棄されていますが、当社が買い上げることで廃棄物削減につなげています。小規模な生産農場・牧場もありますが、集荷先には冷凍庫を導入し、品質管理や集荷指導を行い、定期的に集荷を行うことで、安定的な供給を確保しています。集荷されたプラセンタは販売先にて加工され、最終的に健康食品や化粧品として消費者の健康と美容に寄与しています。